有効視野を広げるトレーニング!視野と視幅の拡大が大事
有効視野が狭い人は、速読術を効率良く身につけるため、日常生活で有効視野を広げるトレーニングが効果的です。歩きながら、本を読みながら等、簡単にできますのでぜひ試してみてください。
道を歩きながらのトレーニング
道を歩いている時、ただ前を見て歩くのではなく、同時に左右両側を見るようにします。両側にお店があればその看板の文字や、道路標識なども同時に見ることを試してみましょう。
また道路を横断する時は「右を見て左を見る」のではなく、同時に左右を見るようにします。
くれぐれも安全には気をつけて行ってください。
本を読みながらのトレーニング
本を読む時は、ページ全体の文字をパッと見た瞬間(約一秒間)、一度に視野に入れることを心がけます。最初の頃は全て読み取ることができず違和感が残るでしょう。
しかし内容が理解出来なくても差し支えありません。とにかく、ページの全ての文字を視野に入れる習慣を身につけることが大事です。何度か繰り返すうちに、徐々に有効視野が広がっていきます。
またこの習慣が身につくと、狭い部分を集中して見ることで起きる眼筋のストレスからも解放されますので、読書時の目の疲れもあまり感じなくなるという利点もあります。
視野と視幅、両方の拡大が大事
有効視野は、自分のエリアに入った物事を情報として目で確認できる幅であり、「視幅」とも呼びます。しかし、その情報が全て文字の場合、意味や内容を全て読み取ることはできません。
「文字を確認できる」ことと、「文字として意味を理解できる」ことにはギャップがあります。
一方、本に書かれた文章の内容までを認識できる幅を「識幅」と呼びます。識幅は視幅の中に含まれますので、識幅が広いほど能力が高いと言えます。視野と視幅の両方を拡大させていくことが大事です。
最終的には右脳的な並列処理が可能に
文字を全体的に捉えても、最終的には端から順番に読み進めなければ意味が理解できません。この時点では、左脳の言語野を使用して論理的に分析するという典型的な直列方式の情報処理であり、左脳が主導権を握っています。
しかし有効視野を広げるトレーニングや、視野を狭める条件反射を克服するトレーニングを続けるうちに、始めてから1ヵ月ほどすると成果が見られるようになるでしょう。
視幅と識幅のギャップを限りなく埋めることが可能になり、速読の能力に有効な右脳的並列処理ができるようになります。
広い有効視野を持っていますか?速読には右脳型がもつ「有効視野」の能力が必要
あなたは広い「有効視野」をもっていますか?
ものが見える範囲を「視野」と呼び、この視野には「意識として認識している範囲」と「意識の外に押し出された視野」があります。ここでは前者を「有効視野」、後者を「無効視野」と便宜的に呼びます。
網膜に映っているけれど見えていない「無効視野」
あるものを集中して見ていると周りのものが目に入らなくなり、視野が狭くなります。視野が狭くなっても網膜に映っている範囲まで狭くなるわけではありませんが、網膜に受動的に映っているだけの状態になります。視野には存在しているのに、大脳はそれを情報として利用できないので、大脳にとって無効な情報になり意識から外れてしまいます。
これは耳も同じで、喫茶店で熱心に話をしているとBGMや周りのお客さんの声が聞こえなくなることがあります。もちろん声やBGMが実際に消えてしまったわけではなく、自分の意識に入り込まないよう遮断された状態になっているのです。
右脳型の人は「有効視野」が広い
有効視野とは、自分のエリアに入ったものについて情報として認識できる範囲であり、「視幅」とも呼ばれます。
右脳型に分類される人は、右脳の視覚野が活発に活動しているので有効視野が広いと言われます。
例えば道ですれ違った人について、顔や服装を全体で捉えることができるので、しばらくした後でもはっきりと脳裏で全体像を再現することができます。
左脳型の人は部分だけを見る傾向がある
反対に左脳型に分類される人は、右脳の視覚野がほとんど活動していないので有効視野が狭いです。
左脳型の人は、あまり全体を見ようとせずに狭い部分のみを見てしまいます。
同じ様にすれ違う人の顔を見る際、本人は顔全体を見ているつもりでも、目や鼻、口といった細かなパーツだけを見てしまうので、しばらくするとその人の顔を思い出せないことが多いのです。
速読には全体を見る右脳型の能力が必要
有効視野を狭めてものを見る習慣ができてしまっている人は、目を開けていても実際にものを見ず認識していないことが多く、脳の記憶回路に情報として保存することができません。
丸い円を見ても、見ているのは円弧の一部、という状態です。
速読はある部分のみを目で追うのではなく、全体を見るという右脳型の能力が必要になります。自分は有効視野が狭く左脳型だと認識している人は、有効視野を広げるトレーニングをしましょう。