遅読になる原因②

遅読になる原因② 右脳の働きがオフになる条件反射は「高速ページめくり」で解消

遅読になる原因の一つとして、音読の習慣とそれに準ずる黙読の習慣について前項で述べました。この条件反射は、「2点読みトレーニング」によりゼロにするか近づけることができます。

第二の遅読の原因である、視野を絞り込み特に右脳の働きがオフになることについて説明します。

 

右脳の働きがオフになる条件反射とは

読むことを遅くしている第二の条件反射は、視野を絞り込み右脳が働きにくく脳細胞のスイッチがオフになることです。これは視野に入ってくる文章のペースが中途半端で、理解できそう、覚えられそうというスピードのため、つい意味を読み取ろうとしてしまうのです。

よって、文章の内容が理解できないくらいのスピードで訓練を行えば、この条件反射は起こらないということになります。

 

高速ページめくりトレーニングとは

そこで「高速ページめくりトレーニング」という次のトレーニングをご紹介します。これは速読法の中・上級の第一段階の訓練であり、このトレーニングにも「低速ページめくり」から「超高速ページめくり」まで様々な段階があります。

「高速ページめくりトレーニング」の概要は、背表紙の柔らかい200ページ位の縦書きの本を、左手で勢いよく速くめくる、というものです。「めくる」というより左手の親指の腹で「しごく」要領です。速読の訓練の一つですので、ただめくるだけでなく、本の行全体が視界に入るようにめくる必要があります。

 

高速ページめくりトレーニングの意味は

この「高速ページめくりトレーニング」を行う意味について説明しますと、「2点読みトレーニング」はどんなに速く眼を動かせるようになったとしても、眼の動くスピードが上限になりそこまでしか速度を上げることができません。

「高速ページめくりトレーニング」では、「2点読みトレーニング」と比較すると、それほど速く眼を動かしません。ただしページをどんどんめくっていくため、同じ時間あたりに目の前を通過していく文字量は格段に多いことになります。ただし、広範囲を見るようにしながらページをめくるようにしないと訓練の意味はありません。

 

左手の指先を使うことで右脳の活性化にもなる

「高速ページめくりトレーニング」は左手で行い、さらに指先を使った細かい動作ですので、右脳を活性化させることに繋がります。これまで何度か述べているように、右脳の活性化は速読を確実に身につける為にはとても効果的なことです。左手でページをめくるという動作だけで、右脳のトレーニングになっているのです。

 

速読に一見関係ないように思えるこの特殊な「高速ページめくりトレーニング」は、つい怠けがちになる人が多いです。しかしその他のトレーニングと並行して行うことにより、速読法の上達度合いが格段に上がります。

「高速ページめくりトレーニング」を効果的に行い、右脳の働きをオンにしどんどん活性化させましょう。