よく、左脳的ではなく右脳的な見方をしなければならないと言われるのはなぜでしょうか?右脳的な見方と左脳的な見方の根本的な違いは、記憶の保存方法の違いにあります。
左脳的見方では、脳内で映像処理された資料がスライド状で保存されています。一方、右脳的な見方ではそれらの資料が広い壁に貼り出せるプレート状に保存されているため、多数の資料を瞬時に、かつ同時に見て記憶にとどめることが可能なのです。
右脳を活性化させるための準備段階
右脳活性化の第一段階として、情報をより具体的に映像化・イメージ化するために「色彩や形の刷り込み」を行う必要があります。
斬新なアイデアや画期的な理論を捻出するには、膨大な量のデータを何度も組み合わせ、それが使用可能かどうかの判断を素早く下すことが重要です。しかし、その際には、右脳の映像的なバランス感覚を活性化させるために、左脳の機能を抑制する必要があります。
右脳を最大限活用してデータを映像処理すれば、必要に応じて明確に思い出したり、論理的解析を加えることが可能になるのです。
多分野思考によって右脳の活性化を図る
また、学ぶジャンルを短時間で頻繁に取り換えることを「多分野学習法」と言いますが、それを取り入れることで大脳に大きな刺激を与え、神経回路のシナプスを発達させることができます。
さらに、必要な情報が同時にいくつも存在しているときに、いったん思考を言語から切り離して情報をすべて映像化した上で、それらを同時に見るようにします。そのようなトレーニングを繰り返していけば、「多分野学習法」のひとつ上の次元である「立体的多分野思考」も磨かれていくのです。
日ごろから右脳をフルに使って複数の情報を同時並行に処理ができるようトレーニングを重ねることによって、結果的に速読・速憶の能力が引き出されることにつながります。
独創的なアイデアが重視される現代では、右脳型人間は大きな成果を出せるため重宝されるものです。仕事で企画を担当している人や、研究機関で新しい理論を生み出す仕事をしている人は、特にこのスキルを身に着けておく必要があると言えるでしょう。