速読で時間の流れる速さが変わる
速読を単に「素早く文章を読むこと」と勘違いしている人も多く、速読で文章を読むと理解力が落ちると誤解されることがあります。
速読は「斜め読み」や「飛ばし読み」ではありません。速読はしっかりと内容を理解しながら、尚且つ速く読み進めることができるスキルなのです。
速読で時間の経過が遅くなる
速読をしている間は、時間の経過が遅くなると感じるでしょう。脳の回転速度がアップするので、時間感覚に狂いが生じるためです。
SF小説やアニメなどに「時間をとめる装置」が登場し、ほかの人が静止している時に自分のやりたいことを色々やる・・・そんな場面がよくありますが、極端に言えばそんな感覚でしょうか。
実際に速読を学ぶことで文章を読む速度が2倍になれば、これまで1時間かかっていた勉強が30分で終わり、3倍になれば20分にすることができるのです。
速読術をマスターすると早口になる!?
速読術をマスターしたところ早口になってしまった人がいます。本人は普通の速度で話しているつもりでも、言葉が機関銃のような速さで飛び出してきます。
自分の中で把握している時間の流れが、周囲の人の流れよりも何倍も速くなったため、時間感覚が狂い舌の回転が速くなってしまったのです。
速読を身につけたものの早口に気づいた人が、ゆっくりしゃべる練習をする、そんな話もあるのです。
「もうこんな時間!?」から「まだこんな時間」に
今の日本人は「時間がない」が口癖の人が多いです。また現代社会は情報量が多すぎて、仕事ではその処理に追われることも増えました。
そんな忙しい人こそ速読のスキルはうってつけなのです。速読をマスターすれば、人の何倍もの時間効率を身につけることができます。勉強や仕事が数段にはかどりますので、「忙しくてゆっくり本を読んでいる暇なんてないよ」と言っていた人が、十分な読書の時間を設けることができるでしょう。「もうこんな時間」だったのが、「まだこんな時間」と感じるようになるかもしれません。
速読で読書スピードはどのくらい速くなるか
ところで日本人の読書スピードがどのくらいかご存じでしょうか。個人差はありますが、平均すると1分間に400字から700文字、1行が40字の本だと速い人で17行から18行、遅い人で10行程度です。
速読をマスターすることによりどのくらい読むスピードが上がるかというと、最低でも3倍、達人の域になると10倍速という人もいます。
しかし単に読んでいるだけではその上達度合いを自覚することができません。
そのため、速読のトレーニングでは読書スピードを測ることを勧めています。自分の成長を数値で把握することは、モチベーションを上げトレーニングを継続する目的として効果的です。